「’18年4月に政府が働き方改革関連法案を出して以降、徐々に副業を容認する流れになってきています。みずほや三菱UFJなどのメガバンクや、ソフトバンク、日本航空、リクルートのような大手企業も副業を解禁しました。一方で各種あっせんサイトなど、副業に関連する情報提供サービスも増えています。
一つの会社で勤め上げることが是とされていた時代から、複数の職場を持つことが当たり前の時代に移りつつある。国内の労働人口が減っていく以上、労働者の流動性を高めないといけない。優秀な人ほど、様々な職場で使われる時代になっていくでしょう」(「副業・兼業ニュース」編集部代表の山田大典氏)
「働き方改革」によって、会社にナイショで行っていた副業も、今では届けて堂々とできる時代となった。さらに今回のコロナ・ショックによる経済危機とも相まって、サラリーマンといえども安泰とは言えない時代へと変わってきている。
「人生100年時代」と言われ、個人がライフコースの見直しを迫られている今だからこそ、40代以降のサラリーマンが「これから始めるべき副業」を紹介しよう。これを読んで、会社に頼らず自力で稼ぐ力を身につけてほしい。
目次目次
まずメルカリより始めよ
最初は元手0円で始められるメルカリビジネスから始めるべきだと話すのは、リサイクルアドバイザーの泉澤義明氏である。
「メルカリを使えばリスクもなく、月5万円まではあっという間に稼げるようになります。身の回りのいらないものを売るだけでいいんです。以前、サランラップの芯やどんぐりが売れているとニュースになったように、若いときに締めていたネクタイや昔のカセットテープなど、意外なものが売れる。
もう使わないものやタダで手に入れたものでも、別の誰かはお金を払ってでも手にしたいと思っている。その状態を維持できるようになれば、もしリストラに遭ったり、給料が大幅にダウンしたりしても心理的な支えになります。心にゆとりが生まれることで、本業もうまくいくのではないでしょうか」
初心者には、登録制の副業もオススメしたい。最初は時給が低いかもしれないが、確実にお金を受け取れる分、仕事の実感を得やすいのだ。
「墓参りや家事、クルマの運転などを依頼人の代わりに行う代行業や、不動産物件や駐車場などを個人間で貸し出すシェアビジネスが始めやすい。不格好でもとにかくやってみて、やりながら経験を積んでいくことが大事です。専用サイトから登録を行い、届いた企業の商品を使用して感想をフィードバックするアンケートモニターの仕事もある」(『副業図鑑』著者の戸田充広氏)
飲食店から注文主のもとに商品を届けるUber Eatsのドライバーのように、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が高まっている副業もある。
「コロナ・ショックで企業のリモートワーク化が進むと、副業ができる時間も増えるでしょう。社会不安が長引くようであれば、多くの人が副業を始めるので、むしろ副業をしたい人を支援する仕事が伸びる。ツルハシビジネスといって、ビジネスを行うための道具や手段を提供することで稼ぐという考え方です。自ら鉱山を掘るのではなく、ツルハシを提供して使用料をもらう」(『初期費用ゼロで始める定年プチ起業』著者の田口智隆氏)
ツルハシビジネスとして現在、最も注目されているのが、YouTuberの裏方だという。
「演者の増加に比例して、バックヤード側の需要が伸びています。YouTuberは著作権の関係でフリー素材を使う人が多いのですが、そういった人に向けて専用の楽曲やイラストを作って売るビジネスが成り立つ。
LINEのスタンプ制作やドローン動画の撮影なども同じで、これからは個人向けにオーダーメイドで仕事を請け負う裏方仕事が隆盛すると見られています」(前出・戸田氏)
新型コロナウイルスでピンチの今こそ、副業を始める大チャンス。同世代のライバルに差をつけよう。
引用元 フライデーデジタル
https://friday.kodansha.co.jp/article/106431
https://youtu.be/sudjIvLtBew