スモール起業のきっかけはどこにでもあります。今はインターネットの時代ですから、
「脱サラ」「起業する」という言葉で検索すると、いくつものヒントになるサイトが紹介されます。
会社の設立の手順を解説するサイトもあれば、凡人でも起業できるアドバイスのサイトもあります。
書店に出かければ、ビジネス雑誌やビジネス本のコーナーに、独立開業向けの書籍が並んでいます。
銀行や商工会議所でもビジネス向けのセミナーや開業に関する講演会などのチラシがあります。
それらを活用することから自分の考える起業のヒントを得られるかもしれません。
インターネットでは有名なエピソードですが、四十代のおばさんが、アイドルを夢見ていた
十代に戻ってヒットした懐かしい歌謡曲をライブ中継で歌ったりおしゃべりをして、
視聴者からのネットマネーの投げ銭を確保して、かなりの利益を上げている事例もあります。
わたしがリサイクルショップを始めたのは、ヤフーオークションがきっかけでした。
いい品物を廉価で売買できることに気づき、もっと拡大できないかと考えたのが最初です。
いまでは、メルカリのように、スマホで簡単に商品の売買ができるフリーマーケットのアプリが登場しています。
メルカリなど、ネットのフリーマーケットシステムが広がることで、
全国にあったリサイクルショップが半数以下になったとも言われています。
ネット通販が主流になりつつあるいま、リアル店舗は固定費もかかり、利益率も下がり、事業としては非効率とされがちです。
それはさておき、スモール起業をはじめるきっかけはどこにでもあります。
手っ取り早いのは、ネットの中で探すことかもしれません。
どういう事かと言えば、ネットを活用して告知、集客をするという意味です。
これまで広告や集客のために、企業は莫大な予算を使ってきました。しかし、
インターネットを上手に活用すると、広告費用や集客費用などが大きく削減できるのです。
拙著の『メルカリの達人!』(ぱる出版)では、1日5分で月5万円のおこづかい稼ぎ方を指南しました。
副業としてはじめるのなら、手間のかからないネットでも売買がおすすめだとして、稼ぎ方のコツをまとめた著書です。
例えば、メルカリを活用することで、スモール起業もできるのです。メルカリの出品者を見ていると、
個人が多いのですが、なかには業者だろうという出品者も少なくありません。
インターネットは、「第四次産業革命」と言われています。
産業革命は、中学や高校の歴史などで学んだことがあると思います。イギリスで人力作業を蒸気機関
で賄えるようにしたのが、最初の産業革命です。蒸気機関車に象徴されます。
次が、1800年代後半に起きた電力を使って工場の稼働による大量生産化です。
そして、1900年代後半、コンピュータによる機械の自動化が第三次産業革命とされ、
インターネットによって第四次産業革命がもたらされたといわれます。
IoTなど、インターネットとモノのネットワーク化をはじめ、人工知能AIの開発に向かって、ネット技術はますます加速しています。
まさに、「インダストリー4.0(=第四次産業革命)」を迎えて、いまその社会での中でわたしたちは暮らしていることになります。
さて、第四次産業革命の時代に生きているいま、その技術を活用しない手はありません。
決して難しく考える必要はないのです。スマホでメルカリを利用するように、
売買でも広告でも集客でもネットの技術を活かせば、資金や時間を削減できます。
人と人の交流を盛んにすることもできますし、国境を越えての
人脈づくりもできるのがインターネットのメリットです。
ぜひ、ネットを活用した事業計画を考えてみましょう。
そういうところから、自分のやりたい仕事や事業が絞り込まれることもあります。